高学歴なのになぜか低収入の人っていますよね。
その理由のひとつに、就職した企業が「中小企業」だからということが挙げられます。
やはり「大企業」は高収入で、中小企業となると大企業よりも低収入…となるのは当然のこと。
会社の資本規模が違いますから、渡される給料の額も中小企業では少なくなります。
ですから、高収入を求めるなら「大企業」へ就職するべきです。
一般的に、大企業は高学歴な人を選ぶ傾向にあると言われていますが、高学歴なのに中小企業しか受からない…という人もいるとか。
それは一体なぜなのでしょうか。
この記事では、高学歴なのに中小企業しか受からない理由を探るとともに、高学歴者が中小企業に入るメリットやデメリット、注意点についても解説していきます。
高学歴なのに中小企業しか受からない理由は?
高学歴で大企業に就職試験を受けに行っても落ちてしまい、中小企業しか受からない…そんな悩みを抱えている人は少なくありません。
高学歴なのに中小企業しか受からない理由は、以下の3つだと考えられます。
- プライドが高い
- 視野が狭い
- コミュニケーションが下手
これら3つの理由は、いわゆる「高学歴の人」によく見られる特徴とも言われています。
順に解説していきます。
1. プライドが高い
高学歴なのに中小企業しか受からない理由の1つは、プライドが高いことです。
子どもの頃から勉強ができて、周りの大人から褒められてきた高学歴の人は、どうしてもプライドが高いのです。
プライドが高いと人に頭を下げられませんし、会話やしぐさの中にもそうした様子は表れてしまいます。
2. 視野が狭い
高学歴なのに中小企業しか受からない理由の2つ目は、視野が狭いことです。
というのも、高学歴の人は自身の専攻した専門分野を突き詰めて勉強してきたので、視野が狭いところがあります。
就職試験で専門分野のことしか答えられない…そんな人材はどのような会社でも必要とされないのです。
3. コミュケーションが下手
高学歴なのに中小企業しか受からない理由の最後は、最大の理由としてコミュニケーションが上手に取れないからというところに尽きます。
全ての高学歴者に当てはまるとは言いませんが、勉強ばかりしてきた弊害なのか…高学歴の人はコミュニケーションを取ることが苦手であったり下手だと感じることが多いのが実情。
こうした理由から、高学歴の人は大企業・中小企業に関わらず、就職試験に合格しにくいと考えられています。
中小企業だからといって必ず受かるとは限りませんが、中小企業は人手不足というところも少なくないので、大企業では受からない就職試験も中小企業では受かる…ということになるのです。
高学歴で中小企業に入るメリット
では、高学歴で中小企業に入ることにメリットはあるのでしょうか?
1. 頼りにされる
まず、高学歴ですから「仕事の覚えは早い」と思われ、頼りにされる傾向があります。
規模が小さいので人材も少なく、研修で好印象を与えれば若くして責任のある仕事を任される可能性も高いはず。
そうなると、20代で役職を与えられることも夢ではありません。
2. アットホームな社風
また、中小企業は会社の規模が大きくないため社員数も少なく、アットホームな社風な会社が多いと言われています。
人それぞれですが…大人数の中で競争をしてのし上がっていくより、少ない人数の中でじっくり仕事に取り組む方が性に合っている人もいます。
そうしたタイプの高学歴さんは、中小企業に入るメリットが大きいのではないでしょうか。
高学歴で中小企業に入るデメリット
しかし、メリットがあればデメリットもあります。
1. 収入や福利厚生で満足いかない
どんなにアットホームで人間関係が良好でも、収入面や福利厚生の充実ぶりは大企業に劣るもの。
大企業なら当たり前の社会保険や賞与なども、中小企業では取得条件が厳しい場合があるのです。
そのため、中小企業でいくら働いても低収入で「ワーキングプア」に陥ってしまう人もいます。
2. 経歴のコンプレックスができる
更に、中小企業に入った高学歴者が一様に襲われるのが「学歴コンプレックス」。
中小企業では「学歴逆差別」という現象が起こりやすく、なにか失敗をすると「高学歴」を引き合いに出されてしまいまし、大企業に就職できた同級生と自分を比較して落ち込んでしまう人も多いとか。
このようなコンプレックスを抱えてしまうと、会社にも居場所を見出せなくなり、追い詰められてしまうのです。
高学歴なのに中小企業に行く時の注意点
高学歴なのに「中小企業へ行く!」と決めたなら、以下のことに注意しておく必要があります。
- 社風が自分に合っているかを確認する
- 自分のやりたいことがやれる会社かを見極める
メリットの中でもお伝えしたように、中小企業は「アットホームな社風」の会社が多い傾向にありますが、その雰囲気が自分と合っているのかは、また別の話。
アットホームだからといって、あまりにも互いの距離感が近すぎる雰囲気だと、ずっと一緒に働いていくのは疲れてしまうこともあるでしょう。
ですから、その会社の雰囲気が自分に合っているのかを入社前に確認しておくと良いでしょう。
また、その会社で自分がやりたいことをやれるのかを見極めておくことも大切です。
自分のやりたいことや将来像をしっかり描いて、その会社でそれが実現できるのかを見極めておくようにしましょう。
まとめ:高学歴で中小企業に入るのはメリットもデメリットもある
本記事では、高学歴なのに中小企業にしか受からない、高学歴なのに低収入に陥ってしまう…その理由について書きました。
プライドの高さや視野の狭さに加えて、コミュニケーション能力の低さが、中小企業しか受からない理由につながっていることが分かります。
中小企業にしか受からないので、低収入になってしまうのです。
また、高学歴で中小企業に入った場合にどのようなメリット・デメリットがあるのか、どんな点に注意して中小企業に行くと良いのかについて詳しく解説しました。
中小企業はアットホームな社風で働きやすい印象ですが、それが自分に合っているかを確認することは重要です。
更に、人材が少ないので早く責任のある役職や仕事を任される可能性が高いのですが、失敗すると高学歴を引き合いに出されてしまう恐れもあります。
これから就活をする高学歴の学生さんや、低収入から転職を考えている高学歴さんは、本記事を参考にして就活や転職活動に取り組んでくださいね。