大手大企業への就職に強いと言われている有名大学を卒業しても、民間企業を選ばずに公務員になる高学歴の人が一定数います。
公務員は安定した収入や充実した福利厚生などを得られることがメリットで人気がありますが、せっかく高学歴ならばもっと条件の良い民間企業を選べるのにもったいないのではないかという声もあります。
今回は、そんな高学歴の人が公務員になるのは本当にもったいないのか、それでも公務員を選ぶ理由、公務員になった後の転職について解説していきます!
それではぜひ最後までお読みください。
高学歴で公務員になるのはもったいない?失敗?
では、一般に「高学歴」と呼ばれる有名大学を卒業後、公務員になるのは本当にもったいないのでしょうか?
高学歴の人が多く就職する大手企業の平均年収と公務員の平均年収を比較すると、大手出版社やテレビ局などの民間企業の40代の平均年収は1000〜1500万円となっており、中には2000万円を超える企業も少なくありませんでした。
一方で、令和3年に行われた国家公務員給与等実態調査の結果によると、国家公務員の年収は約682万円、地方公務員の年収は約630万円となっています。
このように、大手企業と公務員の年収を比較すると公務員の年収がかなり低い印象があります。
しかし、国税庁が発表した民間給与実態統計調査の結果によると、民間企業の平均年収は約433万円となっており、一般的に見れば平均年収が600万円を超える公務員は給料が高いと言われています。
とはいえ、大手企業に入社できる可能性のある高学歴の人が公務員になると、周囲のイメージや期待が大きいことから「もったいない」と言われてしまうのは仕方のないことかもしれません。
なぜ高学歴で公務員になりたいのか?
大手企業と公務員では平均年収が1000万円近く差が出てしまうのに、それでも公務員になることを選ぶ人がいるのはなぜなのでしょうか?
ここでは、高学歴の人が公務員を選ぶ理由を3つ解説していきます!
1.公務員が第一志望ではなかった
高学歴で公務員になった人の中には、大手企業や国家総合職、弁護士や公認会計士などの就職難易度の高い職業を志望していたものの、最終的にその夢を諦める形となってしまい、結果公務員として働いている人も少なくありません。
このように、高学歴で公務員になった人のすべてが初めから公務員を目指していた訳ではないのです。
2.安定している
公務員は民間企業と違い、経営不振などの理由で解雇されるリスクがありません。
いくら安定している大手企業であっても、いつ何があるかわからない世の中では解雇のリスクとは無縁ではありません。
また、基本的には年功序列で給料が上がっていく公務員では、将来もらえるお金があらかじめ予測できるため計画的な人生設計を行うことができます。
3.福利厚生が充実している
公務員は一般企業と比較して福利厚生が充実していると言われています。
出産や育児に理解を得やすかったり、残業が少ないことを魅力に公務員を選ぶ高学歴の人は多いです。
高学歴で公務員になった後、転職できる?
高学歴の人が公務員になった後、一般企業に転職することはできるのでしょうか?
公務員から一般企業に転職することは、一般企業から一般企業に転職することに比べると難しいと言われています。
しかし、高学歴の人の場合は転職活動の際に「学歴」がひとつの武器として使えるため、普通の人と比べると有利になります。
もちろん、転職するために必要なのは学歴だけではありませんが、公務員での経験を活かせる仕事に転職する高学歴の人も多いです。
まとめ: 高学歴で公務員になるのはもったいない?失敗?
以上、高学歴の人が公務員になるのは本当にもったいないのかどうかについてでした!
このように公務員は大手企業と比べると平均年収は低いですが、年収以上の魅力が多いことが選ばれる理由の1つになります。
この記事が参考になれば幸いです。